ログハウスを建てよう! | まめ知識 | 専門用語 | 建て方講座
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 第1回 自作ログハウスのすすめ
自作天国 カナダ
 週末の休暇が確保されるようになったためかそれとも完成品に満足できないためかログハウスをキットで購入して自分で組み立ててみようと考えている人が増えている。


なぜかツーバイフォーや在来の家ではなく、ログハウスが自作の家に選ばれるのは、やはりログハウスがハンドメイド建築物の代名詞になる由縁でもあろう。カナダでは自分で家を建ててしまう人が結構多い。


中にはログハウスもあるが、いわゆるツーバイフォーの家が主である。当然地域性が大きく左右しバンクーバーなどの都市ではそのような人達は皆無に近いが、逆にバンクーバー島のようなところでは家の建築を全て請け負ってくれる工務店を街角から探し出す方が難しいほどである。


この辺りでは家を建てるための材料は全てホームセンターのような所で手に入り、また特殊な工具などをレンタルしているところも町のどこかに存在する。

この人達が家を建てるときは週末を利用するような生半可な物ではなく、仕事を辞めてしまってから家を建ててしまう人が多い事にはとても驚かされてしまう。

そろそろ家が完成するかと思われる頃には、家を売り出す看板が上がるのだが、住みだした後も2、3年はこの看板を出したままなので売れたらラッキーと思っているのだろう。


バンクーバー程度の都市規模が全国に広がる日本では、カナダ同様、これらのようなライフスタイルが成り立つためには社会の流れに逆らって独立して生きていくしか方法が無いようである。


一職を生涯の仕事と疑問を抱かない日本人の社会では田舎に移り住んだり、脱サラをするときが大きなチャンスではある。タイムイズマネーの哲学についてだけは誰も異論を持たない時代であるので、家を建てる事ではなくて、自分で家を建てる事に価値観を持った人間でないとこれらを実現させる事は難しいだろう。
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【ログハウス建て方講座】 2003年6月21日号
自分で建てると安くなるのか
 自分で家を建てる事は金銭的に安くなるかについてはそれぞれの人の時間の価値によって結論は変わってくるのではないかと思う。

仕事の合間に時間が作れる人と、休みを取らなくては時間を作れない人とでは、失う収入が違うはずである。

自作の家はお金で買えない物である事だけは確かであるが。

少し前にマッキーさん(近代ログビルディングの祖、B アラン マッキー氏)とログハウスを建てる際の予算について話し合った事がある。

マッキーさんは100万円ぐらいで普通の家を立てられると断言したが、これは自分では加工する事の出来ない素材の合計金額のようである。

そして自分の労力はゼロとして考えた場合である。

今の我々では丸太を購入するだけでこれだけのお金が飛んでいってしまい、コンクリートやガラスなどの他の素材の金額も考えると、カナダでもマッキー流で、素材だけの購入費としても倍の200万円ぐらいが最低必要ではないかとその時は思った。

しかしこの素材の購入に当たってもカタログから商品を選んだり、お店に行って全ての用を足すような方法では実現できない話である。


◆◆最も安く材料を手に入れるには

丸太を入手する場合に、最も安く購入するには樹木の生息する土地を買ってしまう事である。

当然土地代は家を建てる、もしくは他の目的で購入する土地であって、丸太を入手する為だけの土地ではないから丸太はほとんどただであると考えて良い。二番目に安いのは、これらの土地の所有者から立ち木を購入する。

自分達で伐採するか、もしくは専門家を雇って伐採させ、必要な場所に輸送する。

私たちの会社ではこの方法がしばし取られる。

各地で木材を伐採して一個所に集荷し、選別して販売するのがロギングカンパニーと呼ばれる木材の会社で、ここから購入するのが三番目である。

選別された木材のみを購入するログハウスの会社から丸太を購入するのは四番目に当たる。

品物代には必ず情報料、サービス料そして人件費が含まれている。

情報料は、どこで、どのようにしてといった経験や知識などが料金として値段に含まれていて、お店や会社を選ぶ際にはこれらを見極めて高いか安いかを判断するのである。

伐採をする、丸太を輸送するなどは、サービス料と人件費に付属するところで、これらの材料を安く入手するためには、この部分を自分で負担する事が一番効果的だろうと思う。

しかしどうしたら良いのかは情報料に属する部分であり、むやみにその方法を教えてくれるといった実践的な情報源は少ない。

一ついえるのは、これら一次産物は相場があり、現品が原則であるため、保証や責任を言っていたら価格が上昇する事は必至である。

保証だ責任問題だと考えるのは家を建ててもらう側の人間が考える事であって、自分で家を建てるときは自分が責任者なのであるから、他人からの保証を期待するようでは決して物を安く購入する事は普通は無理な話である。

自分で家を建てる人に必要なのは、他人の力を当てにしないで自分で考え、自分で段取り、自分で作業をするという製作者の考えを持たないといけないという事である。

何が必要で何が欲しいかという自分の価値観を持ち、カタログから選ぶのではなく自分でイメージしてその品物を小売店ではなく製造者から購入するようにすれば家は絶対に安く建てられる

自作の家は金額的に安いであろうという考えだけで家を作る場合、先のような価値観を持たない人には大きな落とし穴があるので良く考えて決断を下すべきだと思う。

結論として、自分の本来の収入を失わず、自分の労力をカウントしない場合は、自作のログハウスは安く建てられるというのが私の考えである。

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【ログハウス建て方講座】 2003年7月10日号
日本ではキット製作がベター

  ログハウスを自分で建てようと考える際には、大きく分けてログハウスの刻みを含む全ての工事を自分で行う完全製作、躯体や基礎そして屋根などの工事を外注して木工事の造作を自分で行うキット製作、そして作業はしないが全ての工事を自分で段取りして分離発注を行う管理製作も、自作のログハウスに含まれると私は考えている。

完全製作は週末だけを使って行う事がとても難しい。

作る事が難しいのではなく、丸太が雨にさらされて腐る前に屋根まで完成させる事が難しいのである。

日本では雨ざらしの状態では2年ぐらいを過ぎると丸太が腐ってくるという話しを良く耳にする。

躯体を自分で刻む場合は、長くて2年以内に屋根を取り付ける事が可能かどうかを考える必要がある。

材料によっては1年以内でも腐る場合もあるので、期間の問題ではなく材料の品質の持続が問題である事を認識して欲しい。

私が日本人の生活文化を考えると、躯体を外注に出し、その他の自作できる工事を自分で行うキット製作が、より一般的だと思うのでそのことについて助言をしたいと思う。

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購入計画

 今回は作業面ではなくキット製作の第一段階であるキットの購入について助言したいと思う。

まずは、どれぐらいの期間と予算でどの程度の規模のログハウスを建てるかを計画する。

先程も述べたが屋根さえできてしまえば期間的には何年かかろうが大きな支障は無いので、後は自分達の許される時間を考える事である。

予算はログハウスが完成するまでの金額を用意する事が理想であり、結果として安くログハウスを建てる事ができるが、お金が用意できず、でも少しづつでも着工していきたければ、第一段階として躯体の購入費と基礎代、そして建て込みを含む屋根を仕上げるまでの経費が用意できれば、やってみようと考えられる範囲内である。

予算に余裕があるのならば、この時点で仮設の電気と水道を引いておけば、作業の簡易化だけではなく、作業の合間にバーベキューやパーティーをして楽しみながら継続できる。

日本国内でも躯体を製作してくれる会社はあるだろうが、今の状況では9割以上は海外からの輸入が一番経済的である。

輸入の際にはコンテナーを使用する。

コンテナーの容積は約60立方メートルである。

他の建材を購入せずに躯体だけの購入が希望であれば、この60立方メートルの体積内に入る躯体をデザインする必要がある。

建物に使用する丸太の全長を、丸太の平均径を正方形の辺とした角柱として考えて計算すればおおよその見当が付く。

コンテナーの容積に空きスペースがある場合は、予算を追加して建具などの単価の高いものを入れるか、もしくは建材や自作建具の為の材料などを入れるかして、輸入経費を削減する事が全体の予算を下げる上で重要なポイントである。

状況によっては生木のログハウスと建具を混在する事で建具にカビが生えるなどの問題を起こす可能性もあるので建材の方がお勧めである。
キット製作の第一段階としては屋根を作って終了であるが、引き続いて、一気にログハウスを仕上げてしまう計画であれば、同じ時期にその他の必要な建材なども購入しておくことを薦める。

ここで多くの人が想像できないのは建材の量である。

家一軒分の建材は山積みになるほど多い。

もし時間をかけてゆっくりと仕上げる場合は、建材などの置き場や管理の面で一括購入に問題がないかを考える必要がある。

金銭的な理由ではなく敷地の状況が資材を置いておけない場合などは、徐々に必要な材料を購入するほうが望ましいと思う。

建材の購入価格は一括購入するほうが輸入経費が安くなる。

また個人輸入した建材は日本国内で小口で買うものと比べて倍以上の差額が生じるので価格を左右する一つの分岐点である。

また家を建築する際に意外と時間や手間を取るのが、資材の購入などの段取りである。

特に、取り掛かっている工事に必要な材料や道具が把握できない場合は、一日中ホームセンターに走る必要がある事が予想される。

実際ログハウスキットとはそういった材料が全て含まれている状態の物であるが、先に述べた第一段階の予算組みは、どうしても最初にお金が都合できない場合の話である。

心配がある場合は、やはり材料は全て敷地内に揃っている事が望ましい。

これらの建材を割高でも国内調達する場合は、三回ほどに分けて購入する事が経済的と考えられる。

1年ぐらいで仕上げるつもりなら一括の購入を勧める。それ以上時間をかけてゆっくりと建築するのなら、数回に分けて購入する事をお勧めする。

またほかに倉庫を借りるなどの必要が生じる場合は必要に合わせて必要量を購入する方が良い場合も多い。

一括購入のメリットは何といっても安く材料が手に入る事である。しかし計画が悪いと材料を無駄にしたりしてかえって余計な経費がかかってしまうケースが十分に考えられる。

この時点でまた一つ大きな判断が必要になる。

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【ログハウス建て方講座】 2003年8月8日号
個人輸入は国際文化
 個人輸入はそれほど難しい事ではないが、経験が無く予想がつかない人にはとても恐ろしい挑戦でもある。

カナダにはログハウスの躯体を刻んでいる会社が恐らく200社程あると思われる。その中で日本へ輸出した事がある会社は半分の100社であろうと予測する。

その中から継続して輸出しているのは更に半分の50社程ではないだろうか。

購入に関しては、直接会社と交渉して個人輸入する方法と、日本のメーカーや代理店を通して輸入する方法の2通りがある。

最近では価格競争が激しく、日本側の代理店やメーカーを通しても良心的な金額で購入できる場合も見受けられる。

しかしこれらの会社の立場上、保証の事を考えると決して個人輸入した場合に近い金額で受け渡す事はありえないはずである。保証のある代理店を通すか、自分で挑戦するかで、まず購入価格の差が生じるはずである。

輸入に関しては言葉の障害もある。この障害が最も個人輸入を恐れさせているところだと思う。しかし昔と違い、今の世の中どこへ行っても日本人が住んでいる。

どの業界でも日本への輸出を考えている会社では、これらのコミニュケーションに日本語で対応できるよう日本人スタッフを抱えている会社もそこここに存在する。それを見つけ出せるかが鍵になるが、そのような会社は少なからず宣伝をしているので探し出す事が、決して難しいわけではないだろう。


◆メーカー選びのポイントとは・・・
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メーカー選びは、実際に日本へ輸出した物件を見学に行く事が、一番確実だと思う。

輸入した際の問題点やエピソードなどをたくさん知る事で、事前に準備できる事が多いはずである。そして海外の現地にも出向くべきである。この訪問時の経験が、後にログハウスを自作したという気持ちを更に確かにしてくれる。

現地のメーカーと話をして、日本の文化や状況を確実に把握していない所からは、たとえ金額が安くても購入する事を避けるべきである。

躯体を刻む事は、ログハウスメーカーとしての仕事範囲内であるが、輸出は違った分野の管理能力を問われるのでそのようなメーカーは色々な問題が発生する危険性が大きすぎる。

こちらの人達はよく、何事にも問題無い、ノープロブレムと応えてくれるが、それは文化の違いで、日本のように問題無いという言葉に責任的要素が含まれている場合が少ないので、具体的な質問を投げかけてみる事が必要である。

先程どこにでも日本人が居ると言ったが、日本人だからといってそれだけで信用するのは非常に危険である。

日本の文化を知らない日本人もいるし、外国人でも国際的な人は国際文化を持って物事を判断する。輸入の際には日本の通関に 業者を使わなくてはならない。日本に入る品物を検閲して関税を申告する人は免許が必要だそうで、全く抜け目のない話である。更にこの業者と話をするには、専門用語や知識が多少必要であるので、個人輸入の本を買って勉強するかこれらを代行してくれる業者に依頼する必要がある。

これらの業者は輸入価格の割合で報酬を得るという納得のできないシステムが多かったが、最近では一回の輸入で固定料金を定めている所も多く、そちらのほうが良心的な価格である。

輸入の際に輸出側の書類に不備があったり不明な点が発覚すると、コンテナーの中身を全て検閲する事がある。この際にはまた余計な費用が発生するが、輸出側の追加書類などの対応が悪いと、これらの経費は予想を超える大きな金額になる可能性もあるので、やはり経験のあるログハウスメーカーを選ぶ事が大切である。


◆配送と建て込みをスムーズに・・・
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コンテナーを現地へ運ぶには、トレーラーヘッドと呼ばれるトラックでけん引して行く。

敷地や道路の状況により現地まで直接配達できない場合がある。

その場合は近くの空き地などで積荷を降ろしてトラックに載せ替え、輸送する事になる。当然輸送経費は高くなるので、直接配達する事が望ましい。しかしトレーラーが進入できない事が当日に発覚した場合は、その日に色々な手配をする事は難しく、結果として余計に費用がかさむ事があるので注意して欲しい。

往々にしてトレーラーの内輪差が問題で曲がれないカーブが多いので、自分で判断できないときは輸送業者に下見に来てもらう必要があるが、場所によっては有料になると思う。

今まで我々が経験した現場では、半分ほどがトレーラーの進入が不可能なため、小運搬のピストンをくりかえす必要があった。日本の道路事情とログハウスを建てたくなる立地条件がこれらの確率をあげていると言える。

建て込みは半日単位で費用が加算されて行く。

クレーン代、手伝いの人躯代、そしてトレーラーをその日に返却するという使命をも抱えている。自分でクレーンを所有している、もしくは非常に安く借りられる場合は、積み荷を降ろして、コンテナーを返却する事に専念すればよい。

レンタルのクレーンでしかも運転手付きの場合は、有効にクレーンを使い、コンテナーを返却する事を心がけないと予想以上の費用になってくる。躯体の建て込みは自分一人でできる工事ではない。

効率的に作業を促すとしたら、積み下ろしの段階でクレーンの運転手を除いて、コンテナー内に2人、敷地内で荷物を降ろす人が1人必要である。コンテナー内の積み重ねられた丸太を一本ずつ積み下ろす作業は、不可能ではないが経験を有する作業の一つである。また一つの誤りが人命を犯す可能性があるので無責任な人には絶対に任せては行けない作業である。

荷物を降ろしてコンテナーを返す事が目的であれば、作業員は以上の3名で十分である。しかしレンタルのクレーンの場合は、一刻も早く建て込みを終わらせる必要があるので、積み下ろしをしている傍ら、丸太を整列させて断熱材などを積めこんで段取りをする事で、クレーンを遊ばせる時間がぐっと短縮できる。

我々の場合、これらの作業に施主や手伝いの人達に参加してもらい、人数としては多くて5人ほどである。

あまり人数が多いと事故の元になるので、注意力の無い人には、常に目を配る必要があり、場合によっては少ない作業員の方が効率的な事もある。

挑戦心をかき消す様で良い気持ちはしないが、一番確実なのは建て込みまでを業者に依頼する事だと思う。

プラモデルのようなログハウスの躯体でも、組み立てを把握するには時間と経験が必要である。クレーンやコンテナーを待たせているわけであるから、その時間分がお金になって飛んで行くのである。

◆屋根までできたら一服・・・
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躯体の建て込みが終われば後は時間の事は気にする必要はない。

屋根は一日も早く掛けるべきであるが、この時点で一月程度の時間は問題ではない。

しかし屋根を雨漏り無く仕上げる事に自信がなければ、専門家に依頼する事を考慮すべきだろう。どうすれば雨漏りが起こらないか、実際の詳細図を見て理解が出きる人であれば、こつこつと作業はできるはずである。

ポイントを理解できないようであれば、後の代償は大きすぎるので業者に任せよう。

屋根ができればこれで第一段階のログハウス製作は終わったと言える。この後は自分でこつこつと好きなように仕上げていけばよい。
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仕上げ工事はイメージと度胸
 屋根が仕上った後の工事としては、次のような工程で仕上げていけば良いかと思う。

まずは安全に作業ができるように、床を下地まで作る。

一階の床は湿気で腐らないように工夫し、飛び上がってもたわまない強度があれば良い。

ロフトの床は湿気の心配はなく強度の問題を考える。

より完成された床を求めるなら防音の問題も考えておけば良い。

また水平で平滑な面を作るようにすれば、素材は何を使っても自由である。

建具は間仕切り壁などの他の下地工事が終わるまで入れないほうがが破損の心配も無く、埃も勝手に風で飛ばされて行く。

荒床ができたら間取りの設計をもう一度確認するとよい。

図面上の二次元空間ではなく、実際の三次元で見る自分の設計は予想のしなかった事がたくさんあるはずである。荒床の上に実際の部屋の大きさを書き込んでいけば、よりイメージが膨らんでくるだろう。基本設計を変更する事もできるが、目的は間仕切りなどを作る前に空間設計を見直す所にある。

この時点で部屋の間仕切りや棚板、その他の作ろうと思う物を可能な限りイメージにしておくと、一度作ってしまった壁の下地をばらして作り直すといった余計な手間は省かれるはずである。

絵を描いたりするのと同様に、造作仕事も最初から細部を細かく仕上げて行くのではなく、まずは大まかな下地工事を済ます事である。

床ができれば間仕切り、そして間仕切りが終わればその他の空間の作成をして、内部の骨を作ってしまう事である。

この時点で今度は仕上げのイメージを最終確認して行く。

床はまだまだ他の作業が残っているので最後に仕上げる。

木の床材などは反りが発生するので実際に生活する気温や湿気の状態で一度放置しておいてから使用する事が望ましい。

窓やドアを入れ建物をふさいでから施工する。断熱材を敷き詰め、天井を仕上げ、壁を仕上げたら設備を入れ、床を仕上げて行く。

これらは順番が決まっているのではなく、通常の流れを考えた場合の事なので段取りは当然自分で自分に合った方法を考える。

理想はイメージの中で家を作ってしまう事である。

たとえば将棋のように、最初の一手で「参った」といえるほど卓越したイメージの中で作業ができれば、すばらしいあなただけのオリジナルログハウスが出来上がるはずである。
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不安を吹き飛ばしてガンバレー!
 家を作る事はとても大切で難しい事であるからとても不安だと思う。

不安だからこの部分は専門家に任せようと考える。しかしその不安が大きくなる事で外注が多くなるのであれば、せっかくのキット製作の楽しさが半減するのではないだろうか。

家として強度があり、雨が漏らなければ後は少々の不具合があっても、自分で作ったのだから満足できるログハウスに仕上ると私は考える。

躯体と基礎そして建て込みと屋根を外注に出し、それ以外を自作するのがキット製作ではないかと思う。自分で作った家は自分で修理できる。

たとえ床が水平でなくてもどれほど生活に支障を与えるのだろうか。

隙間風があっても自分で作った物は簡単に修理できるはずである。一寸の隙間も無く完璧に建てられた他人のログハウスよりも、チェンソーで失敗した丸太の傷や苦労して取り付けた変な窓がついている自作のログハウスの方が、私には魅力的である。

全体的なバランスが整っていれば細部の加工なんて、見た目に悪い影響を与える部分ではないと思う。それらは全て技術力の競争であって、自分で家を建てるといった大きな目的の前ではほんの小さな問題に見える。

ログハウスの専門家がこだわったモダンなデザインのログハウスや精密な加工がされたログハウスよりも、必要から生み出されたログハウスが美しいと思う。

デザイン的にいえばログハウスの専門家が生み出すデザインよりも、ログハウスについては素人であるデザイン建築家が建てる素朴な偽者のログハウスの方が美しいかもしれない。

ログハウスの美観は目で見るだけの視界的な問題ではなく、解る人だけに解る、心で見る美観がすばらしいのである。

だから屋根まで人に任せたら、後は不安を吹き飛ばして自分でこつこつとログハウス作りに挑戦していって欲しいと思う。これまでに述べてきた事は、実際にはほんの一握りの人達にしかできない事である。

文中でも述べたが、単に低価格が目的の人達にはお勧めしない。

想像以上の苦難を乗り越えられないと思うからである。全ての自作への経過に挑戦をし、より満足度の大きい物を目指す人達に助言をしたつもりである。

ログハウスの業界は、これらの手作りログハウスが芯となって、業界自体を支えていると信じているからである。
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